信号の純度を保つパッシブアッテネーター
信号の純度を保つパッシブアッテネーター
1. プリアンプで起きる可能性のあること
一般的なプリアンプには次の要素があります。
・増幅回路(トランジスタ・オペアンプ)
・電源回路
・フィードバック回路
・カップリングコンデンサ
・保護回路
これらはすべて周波数依存の回路です。したがって、位相回転、過渡応答の変形、微小信号の遅れが発生します。
時間領域で見ると入力信号の時間構造がわずかに変形します。
2. パッシブアッテネーターの場合
パッシブアッテネーターは基本的に抵抗のみです。
理想的には位相回転がほぼ無いエネルギー分布が広がらない、つまり時間応答をほとんど変えません。
3.
●プリアンプ
・信号経路が複雑
・時間構造がわずかに変形
・エネルギーが時間方向に広がる
・遅れた音が増える
●パッシブアッテネーター
・回路が単純
・時間構造が保持される
・遅れた音が増えない
位相が回るのは L と Cなので抵抗のみのパッシブアッテネーターは「抵抗回路は位相を回さない」
・位相回転がない
・周波数依存がない
・時間構造が変わらない
⇒遅れた音を作りにくい
プリアンプでは増幅回路やフィードバック回路などの影響により信号の時間構造がわずかに変化することがあります。
その結果、直接成分に対して遅れて現れる成分(遅れた音)が増える可能性があります。
一方、パッシブアッテネーターは抵抗のみで構成されるため、信号の時間特性および位相特性をほとんど変化させません。
そのため、遅れた音を増やさない構成とすることができます。
抵抗のみで構成された回路は位相を回転させないため、信号の時間構造をほとんど変化させません。
LC回路 → 位相回転 → 遅れた音
抵抗回路 → 位相回転なし → 遅れた音が少ない